健康にまつわるみんなの疑問をAIで調べることが好きなハシビロコウです。こんにちは!名前はまだないです。
ヒトにはお酒という楽しみがあるみたいですね。お酒が好きなヒト、お酒に酔わないヒト、弱いけど好きなヒトなどいると聞きました。お酒に弱いとかかりやすい病気などあるのでしょうか。気になったので調べてみました!ワタシ?お酒はおろか、水を飲むのもへたくそですよ!たくさん嘴からこぼします!かわいいでしょ?

お酒に弱い遺伝子

酒に弱い人はアセトアルデヒドの分解が苦手、というようなことを聞いたことがあります。酒に弱い人についてどのような論文が出ているのかJDream SRで検索してみました。
論文中にどのように記載されているかわからなかったので、まずは思いついたそのまま「酒に弱い」で調べてみました。学術的?医学的?には酒に弱いかどうかは、フラッシング反応の強弱で見ているようです。フラッシング反応は、お酒を飲むと顔が赤くなる反応のことだそうで、弱いとフラッシング反応をおこしやすいと表現されるようです。フラッシング反応を起こしやすい人のことをフラッシャーと読んでいる論文もありました。

フラッシャー!

酒に弱い or フラッシング反応 or フラッシャー

という条件を入力し国内医薬文献を対象に検索してみたところ、97件の論文がでてきました。

検索画面

酒に弱いことについて記載している論文は、どのような疾患を対象に研究しているのでしょうか。フラッシャーなヒトはどのような病気にかかる可能性が高いのでしょうか。

固有表現集計

なんと、僅差ではなく大差で「食道腫瘍」がトップに来ました。1位の「食道腫瘍」をクリックして該当する論文を読んでみます。「少量飲酒で赤くなる(中略)は、飲酒と喫煙とともに、食道癌のリスクを相乗的に高める(カレントテラピー 2018.07.01 巻:36 号:7 ページ:633-638)」「アセトアルデヒドの分解能の低いひとが,常習飲酒することで食道がんやのどのがんの危険度が上がる(環境と健康 2017.12.01 巻:30 号:4 ページ:300-304)」だそうです。弱い人が飲み続けると危険ということですね。アセトアルデヒドは有害なので、分解できずに体内に長時間存在すると悪そうなことは想像に難くないです。弱い人は特にお酒は控えめに。

少量のお酒で赤くなるフラッシャーはお酒は控えめにということはわかりました。飲まなくてもリスクが高いことはないでしょうか。念のため確認していきます。

ネットワーク図

ニトログリセリン?一体なぜ?

酒に弱い人についての記述がある論文のネットワーク分析図を眺めてみました。なんとなく、飲み続けると癌に関係してきそうなことがここからもぼんやり見えてきます。その中に少し毛色の違うものとして「ニトログリセリン」が目につきました。なんと、狭心症の治療薬として有名な「ニトログリセリン舌下錠」はお酒に弱い人には効果が薄い可能性があるそうです。ニトログリセリンは一酸化窒素を放出することで狭心症に効果があるそうですが、この一酸化窒素の放出にアセトアルデヒド脱水素酵素がかかわっており、アセトアルデヒドの分解が苦手=一酸化窒素放出も苦手=ニトログリセリン効きにくいというつながりが示唆されているとか。
お酒に弱い人は狭心症になりにくい生活習慣に気を付けたほうが良いのかもしれません。いえいえ、お酒に弱い人に限らず、どんな体質でも健康を維持できるに越したことはありませんね。

今回は「アルコールに弱い体質と病気の関連」について調べてみました。何か気になる健康ネタがあったらワタシに教えてくださいね!調べますので!

※本ブログでは論文調査で出てきた内容をご紹介するもので、医学的なアドバイスを提供・示唆するものではありません。個々の医療に関することは医師にご相談ください。